深き海より蒼き樹々のつぶやき

Sochan Blog---深海蒼樹

2013-01-01から1年間の記事一覧

僕は、ここにいる

おそらく、この記事が今年(2013年)最後の記事になりそうだ。 早いもので、また1年が終わっていく。 残念ながら、年初に掲げた、短編小説の一つでも…なんていう甘い夢は、今年も果たせなかった。かれこれ30年、信じられないことに、僕はたった一つの短編小説…

ペタペタが、ついてくる夜

その日は、まったくついてない日で、やることなすこと裏目裏目に出るっていうか、他人の話す日本語がアラビア語以上に難解で意味不明な、なんかもう言葉の通じない動物の中で暮らしてるような気分になっていたんだ。 そんな時って、あるよね? 自分と他人と…

え? 鳥取砂丘は、日本一じゃないの?

【悲報 1 】 鳥取砂丘は、日本で唯一の砂丘ではない そんなこと前から知ってるよ、って人は、きっとたくさんいるのだろう。しかし、僕は、知らなかったのだ。 そして、なんでわざわざ【悲報】なんだ?という疑問には、だって、鳥取砂丘ってオレだけが砂丘だ…

重症急性膵炎(4)--僕の病気

そうか、あれから、もう4年の歳月が過ぎていこうとしている。 あれから、とは、このブログのプルフィールにもわざわざ書いてあるように、重症急性膵炎で入院していた頃から、という意味だ。 そう言えば、10月初めの定期検査と診察の際にも、主治医がポツンと…

鳥取砂丘、砂の美術館を宣伝してみる

過日、東京よりひとり、米子よりひとりの友人が訪ねてきてくれて、鳥取砂丘に久しぶりに行ってきた。 鳥取砂丘と言えば、砂の美術館が、絶賛開催中であり、しかも、(2013年12月)14日からはメインの砂像「アンコールワット」周辺(縦10メートル、横23メー…

凍てついた夜に

そろそろと、本格的な冬になろうとしている。勿論、そんなことは日本全国共通なことではあるのだけれど、僕が住んでいる此の地では、本格的な冬というのは、雪を意味する。 そして遂に、此の地でも、朝方には、うっすらと2cmほどの積雪があった。そのせいか…

失敗はたくさんした方がいいと、50歳にして思うこと

僕は、失敗をしたくないと、ついつい考えてしまう人間だ。だから、伸びない。もしくは、つまらない失敗で、簡単に打ちのめされてしまうような、弱い人間だとも言えるのかもしれない。 誰だって、望んで失敗する人間はいない。それなりにうまくいくだろうとい…

隣りの県、鳥取県について語ってみる

まず、僕の居場所について説明しておいたほうが、いいだろうと思う。なぜなら、隣りの県なんて言うと、大抵の人は、僕が島根県在住だと考えるような気がするからだ。 まぁ、有名になった、島根県は鳥取県の左側ですという自虐的アピールが功を奏してか、単純…

「文系」の僕に突き刺さった、ハッカーたちの言葉

ハッカーと呼ばれる人々、もしくは、広義におけるプログラマーといった人々を、羨ましく思った場面がいくつかある。 接する機会のなかったそれらの人々が、僕の知らないところで築きあげてきた世界を、素晴らしいとも思った。 その代表的な言葉が、 Hello, W…

『素数の音楽』(マーカス・デュ・ソートイ著)を読む

僕自身、数学が苦手なことについては、福田は考えるまでもなく、補助線を描いて、ニッコリと笑ったという記事で、以前にも書いた。しかし、苦手だから嫌いかと言われると、そうではない。逆に、好きというか、憧れていると、言える。 しかし、微分積分も理解…

痛み再発

ここのところ、休みが丸々1週間とれなくて、しかも、重症急性膵炎発症後初となる宿直番もその間にこなしたら、すっかりと体がダウンしてしまった。 それは、ある意味予想されたことではあるし、予想されるからこそ、そうならないようにこれまで慎重に暮らし…

単音楽器と言われて、へぇー、って思った昔話を書いてたら、話が長くなったので、『単音楽器と言われて、へぇー、って思った昔話』の序章にしました

みなさんは、楽器をするだろうか? 僕は、中学生の頃から、ギターをはじめた。その頃の呼び方で言うと、フォークギターというやつだ。 世代的に言うと、「TVジョッキーの奇人変人コーナーに出て、白いギターをもらうのが夢です」なんていう冗談がわかるし、…

猫の催促

うちには、猫が二匹いる。 最初の一匹は、ペットショップでもらってきた。買ったのではなく、タダでもらってきた。 そのペットショップには、店の隅に『もらってくださいコーナー』というのがあって、飼い主を募集している子猫と子犬がいたりする。いつもい…

「寒くなると、古傷がうずくぜ」というのは、どうやら本当らしい

昨日と言い、今日と言い、僕のお腹にある、胆嚢全摘出手術による全長18cmの傷が、久しぶりに疼いて痛い。 手術から、かれこれ1年半以上が経っているのに、どうしたんだろう?と、僕は、若干の不安を覚えつつも考えた。 最初に思い当たったのは、少し前に、…

寒くなってきたなぁ、と思ったら、唐突に、田ステ女を思い出した

昨日、毎日2週間つづいた日記ブログが、ついに途絶えてしまって、メンタル的にはちょっと凹んでる。 途絶えた理由は、不可抗力というか、仕事が終わらず、帰ってきたらとっくに日付が変わっていて、その日のうちに日記を書きようがなかったということだ。 …

ロッテリアの、全部のせバーガーだと?

世の中には、いろんな食べ物があるものだ。見るからに美味しいものもあれば、見るからに不味そうなものもある。本当に美味いかどうかは、食べてみなければわからない。 しかし、どう見ても、食べられそうにないものというものも、ある。

倒れる時は、全身の力を抜いて潔く倒れた方が、怪我をしない、という話

つい先日、人が倒れるところを、目の前で見た。その倒れた人からみて、左前方45°くらいのところに、僕が立っていたことになる。 その人が倒れたのは、病気だとか、たとえば、脳溢血とか心筋梗塞でパタリなんて深刻なことではなく、出入り口に敷いてあった靴…

ふーん、「くるり」かぁ

この前テレビを見てたら、くるりというバンドが、出ていた。 デビューしてから、そこそこの年月がたつバンドだった気はするし、その名前は知っていたけれど、どんな歌を歌っているバンドなのかは、全然知らなかった。 だから、「へぇー、これが、『くるり』…

病後について思うこと、つらつら(ほぼ、泣き言…)

ダメだった。今朝も、遅くとも7時半には起きるつもりだったのに、アラームを2回かけ直し、結局やっと起きられたのは9時半過ぎのことだった。 僕は、今日のような午後から出勤のときや、休みの日も、7時半には起きるようにしている。 朝起きて、昼働いて、夜…

五十肩、襲来か?

かれこれ2週間は経つだろうか?もともとは、寝違えたかなとか、なにかの拍子に、筋でも違えたのかなと、思っていた程度だった。 だから、そのうち、知らず知らずのうちに治ってるものだとばかり思って、さほど心配もしないでいたのに。 所謂、四十肩とか五…

福田は考えるまでもなく、補助線を描いて、ニッコリと笑った

いまさら言うまでもなく、僕は、数学とういものが苦手だ。 それは、試験の点数を見れば明らかではあったのだけれど、でもそこは努力が足りないせいだとか、たまたま教え方がマッチしてないだけだとか、そういった可能性もあるような気がしていた。 しかし、…

そうだ、11月だった

そうか、今日から11月に入ったんだった。そして、僕は、今日から1ヶ月ほど日記をつけることにしたんだった。 別に忘れていたわけではないし、決して忘れようとしていたわけでもない。

ハロウィンが、わからない

日本人が、なんで、クリスマスを祝わなきゃいけないんだ? っていう理屈は、たびたびこれまでにも目にしてきた。でも、なんだか、とりあえず、日本がキリスト教国でなくっても、まぁ仕方ないというか、それはそれでもう既に定着してしまってるんだし、いいん…

人間とは、思いやりで、できた動物だ

人間とは、いかなる環境やものにでも、いつかは慣れてしまう動物だと、高校の世界史の大西は、僕らに言い放った。 そうだ、発端は、授業中だった。 話の流れは忘れたけれど、 『オレ、実は、学生結婚だったんだ』 と、当時30代半ばだった大西が、言い出した。

キミは、カモノハシを見たか?(8)

さて、久々の更新だけど、前回の話は、覚えているだろうか? そう、ダニエル一家と一緒に、シドニーのサーキュラー・キーからフェリーに乗って、僕らはタロンガ動物園を目指したのだった。 思い出してくれたなら、いい。ダニエルというのが、僕らが勝手につ…

せめて、暇つぶしの役に立てたなら

あなたは、どんな理由があって、ブログを開いてその記事を読むんだろう? ひとつには、実用的な必要があって調べたいこと、知りたいことがあって、Web検索をして、ブログに辿り着くこともあるだろう。 そんな人に対して、おそらく、僕のこのブログはあまり役…

加藤はいね、見つけた!

以前に、『不活性で怠惰なワタシの肉体の神秘』という、変な名前のブログがあった。それは、30歳過ぎの、加藤はいねという、処女看護師が書いている、むちゃくちゃ面白いブログとして、有名だった。 当時そのブログは、FC2のサーバーを使用していたのだけれ…

今更ながら、西野カナの『会いたくて、会いたくて』にハマった話

自分でもなぜ今更ながらに、西野カナの『会いたくて、会いたくて』にハマっているのか、その理由がさっぱりわからないのだけれど、ここしばらく、♪会いたくて、会いたくて、震える♪と、歌詞をここまでしか覚えてないせいもあって、このフレーズばかりが脳内…

ゼームス坂の思い出

今朝、NHKの「日曜美術館」を見ていたら、不意打ちのように、懐かしい名前に出会った。 それが、『ゼームス坂』だ。 今日の番組は、彫刻家・高村光太郎の特集だった。彼の生涯を辿るなかで、その妻、智恵子が、南品川にあったゼームス坂病院に入院したと、紹…

重症急性膵炎(3) - 僕の病気

ナースステーションのすぐ裏にある、名ばかりの集中治療室で、僕はまた聞きなれない言葉を聞かされた。 それが、『多臓器不全』という言葉だ。 【多臓器不全】 『多臓器不全』。もしくは、MOF:Multiple Organ Failure それは、ある意味、ずっと昔からある、…