深き海より蒼き樹々のつぶやき

Sochan Blog---深海蒼樹

重症急性膵炎

重症急性膵炎(最終回)---病後の終焉

今年に入って、近親者やまわりの人から、「ほんとうに元気になりましたねぇ」としみじみと声をかけられる機会が増えた。ある時は、朝の食卓を共にする義母からだったり、ある時は偶然帰りが一緒になった職場の人だったり、またある時は、久しぶりに会った誰…

重症急性膵炎(10)---僕の現状

久しぶりにこのタイトルで書くということは、そうです、通院日だからです。本来なら一昨日が通院日だったんだけれど、今回は1週間延期してもらった。

膵、見えずー重症急性膵炎(9)---僕の病気

半年に1回の通院日を、先日済ませてきた。 これで、あれからほぼ5年が経ったことになる。 今回の検査は、腹部エコーだった。 腹部に塗られる、あのジェルの不快感と、薄暗い部屋で技師と二人っきりという気まずさは、決して気乗りのするものではないけれど…

退院から4年半で、体重が10kg増えてしまった(重症急性膵炎(8)---僕の病気)

僕が、重症急性膵炎で緊急入院したのは、2009年の11月のことだった。 あれから、4年半の歳月が流れていったことに、驚いてもいるし、まだ4年半しか経ってないのか、という思いもある。 そして、なんと、昨日、退院後から数えて、体重が10kgも増えてしまった…

ギブアップのタイミング(重症急性膵炎(7)---僕の病気)

なにがどうなっているのか、自分でも解せないではいるのだけれど、体調的にはかなりイマイチであったりする。 コタツでうたた寝をする僕の傍らで、娘が義母にヒソヒソと、 「近頃のお父さんって、倒れる前のお父さんとそっくりになってきたよね。そのうち、…

重症急性膵炎(6)---僕の病気

次回の通院日まで、1ヶ月を切った。 そろそろ、発症から4年と半年近くになる。 次回の通院では、「検査なしで」と、主治医から言われている。 半年ごとの通院で行われていた、画像診断も、もう不要とのことだった。 正直、「検査なしで」と言われて、真っ先…

重症急性膵炎(5)--僕の病気

さほど食事制限を気にしなくても、それなりに大丈夫だろうなってことで、発症から4年あまりが過ぎた。 カレーライス、食べてます。インド人が作ってくれるやつじゃなくて、家庭で作るような脂たっぷりのルーで作るようなやつ。 ケーキとか、調理パンとか、…

重症急性膵炎(4)--僕の病気

そうか、あれから、もう4年の歳月が過ぎていこうとしている。 あれから、とは、このブログのプルフィールにもわざわざ書いてあるように、重症急性膵炎で入院していた頃から、という意味だ。 そう言えば、10月初めの定期検査と診察の際にも、主治医がポツンと…

痛み再発

ここのところ、休みが丸々1週間とれなくて、しかも、重症急性膵炎発症後初となる宿直番もその間にこなしたら、すっかりと体がダウンしてしまった。 それは、ある意味予想されたことではあるし、予想されるからこそ、そうならないようにこれまで慎重に暮らし…

病後について思うこと、つらつら(ほぼ、泣き言…)

ダメだった。今朝も、遅くとも7時半には起きるつもりだったのに、アラームを2回かけ直し、結局やっと起きられたのは9時半過ぎのことだった。 僕は、今日のような午後から出勤のときや、休みの日も、7時半には起きるようにしている。 朝起きて、昼働いて、夜…

重症急性膵炎(3) - 僕の病気

ナースステーションのすぐ裏にある、名ばかりの集中治療室で、僕はまた聞きなれない言葉を聞かされた。 それが、『多臓器不全』という言葉だ。 【多臓器不全】 『多臓器不全』。もしくは、MOF:Multiple Organ Failure それは、ある意味、ずっと昔からある、…

重症急性膵炎(2)-僕の病気

前回の重症急性膵炎(1)-僕の病気から、すでに1年近くが過ぎたことになる。前回だって、重い腰をあげてやっと少し書いたのだったけれど、そのつづきは、更に億劫になって、書けずにいた。でも、時系列でなくてもいいし、病理学的でも、厳密に正しくなくても…

重症急性膵炎(1)-僕の病気

盲腸とか、脱腸とか、交通事故とか、骨折とか、出産とか、人生においては、なにかと入院しなきゃならない状況というのができてしまうものだけれど、幸運にも僕はそういう状況に遭遇したことがなくて、47年間、一日たりとも入院したことがなかった。