2013-01-01から1年間の記事一覧
昔々、僕は羊飼いになりたいと思った。 そう、おそらくは、誰にだって人生の中で一度くらいは羊飼いになりたいと思ったことがあるように。 もしくは、誰もが一度は詩人になりたいと思ったことがあるように。
前回の重症急性膵炎(1)-僕の病気から、すでに1年近くが過ぎたことになる。前回だって、重い腰をあげてやっと少し書いたのだったけれど、そのつづきは、更に億劫になって、書けずにいた。でも、時系列でなくてもいいし、病理学的でも、厳密に正しくなくても…
天気のいい日がつづいている。暑すぎることもなく、寒すぎることもなく、長袖のシャツを腕まくりして着ているのが丁度いいくらいが、僕の理想だ。 夏は、薄着で済むのは楽だけれど、それだと、このだらしのない身体を隠し切れてないような、一抹の不安と恥ず…
Amazonから、メールが届いていた。それ自体は、いつもの、購入履歴からのリコメンドであり、別段珍しいことでもない。しかし、今回のメールは、一瞬、僕の目をそこに釘付けにした。だって、そのメールは、僕のメールボックスの受信トレイの中に、こんな風に…
別段、そんなに大慌てで書かなくてもいいような気はするのだけれど、とにかく、今日も文章をアップしておきたいのだ。 それは、これと言った理由(わけ)が、あるとかないとか、といったこととも関係なく、ただただ、そうしたいという思いだけがここに存在する…
あれよあれよという間に、8月が終わろうとしている。自室の小さな作業机に置かれたワイヤレスキーボードに指を置いているだけでも、手首から肘にかけて机に接したところあたりから、いつの間にやら滲みだした汗で、作業机が汗まみれになっていて、気分を滅…
ドラマ『半沢直樹』が面白くて、都合で放送を見れないときには、珍しく録画までして見ている。ドラマは、昨夜(8/11)で、第5話まで進み、次回から半沢直樹は東京勤務となり、大阪から東京の本社へとその舞台を移すようだ。
さて、ついに話は佳境にさしかかっている。ほんとうに長い道のりだった。このタイトルに惹かれて、『カモノハシ』についてリサーチしたかった人たちには、ほんとうに申し訳なかったと思っている。しかし、今回は、まぎれもなく、『カモノハシ』の話だから、…
なんだかこの頃、いろいろと面倒くさいのだ。わざわざ『この頃』なんて断る必要もなく、僕はいつだって面倒くさい人生を送っているわけだし、生来の面倒くさがり屋ではあるのだけれど、楽しみにしていたことや、自分でやろうとしたことさえも、ひどく面倒だ…
最新作の書き下ろし、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が出版されて、3ヶ月以上が経過したことになる。僕は、その作品が出版されて間もなく、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の、ごくごく短い感想以前の話という文章をアップし…
先日というか、今月のはじめに、3日つづけてこのブログの更新をして、4つの記事をアップした。スケジュール的には、午後から休み、午後から休み、終日休みという風に、時間的余裕があってのことではあったのだけれど、なんだかすっかりと僕の頭は書く体勢…
今年の梅雨は、早々と梅雨入り宣言がされたにもかかわらず、雨が少なくて、楽しみにしていた紫陽花の花も、「今年はなかなか咲かないね」なんて言ってるあいだに、いつが見頃かわからないまま、その季節を終えようとしている感がある。紫陽花自身にしても、…
やっぱり、飛行機の旅と言えば、スチュワーデスさんだったりするわけです、男としては。たとえ、それが新婚旅行に出かけるための搭乗であったとしても、隣りに結婚したての新妻が座っていたとしても、それはもう男として仕方のないことなわけだったりする。 …
さて、いつまでも、寄り道と道草にばかり、貴重な時間を費やしているわけにはいかない。そろそろ、タイトルの通り、カモノハシを見にいかなければならないのだ。 と、その前に、僕がオーストラリアのシドニーを訪れたときのことを、少し書こう。またしても、…
ブログをはじめて、8ヶ月が過ぎ、2013年としては半年が過ぎたことになる。 先月は、ありがたいことに、月間のページヴューが1000pvを越えた。突然、訪問とページヴューが増えた一番大きな要因は、テレビ番組の『世界ふしぎ発見』でフィッツジェラルド特集が…
『世界ふしぎ発見』TBS 『グレートギャッツビー』の公開にあたって 先日(6月15日)、TBSの『世界ふしぎ発見』というテレビ番組で、スコット・フィッツジェラルドの特集が組まれた。おそらくは、もうすぐ公開されるデカプリオ主演の、『グレート・ギャッツビー…
本日、無事に50回目の誕生日を迎えて、僕は50歳になった。 50とは、本当に、キリがいい数字で、次にこれほどキリのいい数字と言えば、あとはもう100しかない。さすがに、100歳を迎えられる自信はないし、100歳というのは、10代の時に想像した50歳以上に遥か…
さてさて、4回目にしてやっと、話はカモノハシに会いにいくというハイライト場面に、漕ぎつけそうな気がしてきた。毎回毎回そう思いながら書いていたのだけれど、いろいろと資料を漁っていると面白いことがでてきたり、あれこれ思い出したりで、ついつい道…
ゼルダの憂鬱 前回の記事で、スコットとゼルダの結婚までを、まるですんなりとすべてがうまくいったように端折って書いてしまったが、やはり、結婚の少し前に起こったゼルダの恋愛事件と婚約破棄について、述べないわけにはいかないと反省し、つづきを書いた…
シリーズもののため、最初から読みたい方は、こちら(キミは、カモノハシを見たか?(1))とこちら(キミは、カモノハシを見たか?(2))から、どうぞ。
フランソワ・トリュフォーの映画のタイトルをもじったわけではないけれど、あの頃の僕は、『大人はいつもわかってくれない』という不満を常々抱えている子供だった。 そして、不満と同時に、ひどく不思議で仕方なかった。だって、誰もがいきなり大人になるわ…
奈良美智が、自身のブログで、森田童子の『たとえばぼくが死んだら』を少し変えて、載せていた。 全文を見たい方は、こちらをどうぞ。奈良さんのブログページです。 奈良さんのブログに載せられた歌詞にしろ、森田童子のオリジナルの歌詞にしろ、僕が不意を…
前編を読みたい方は、こちら(『キミは、カモノハシを見たか?(1))を、どうぞ。 さて、前回はカモノハシの話をするつもりが、ついつい、ハリモグラやカンガルーの話になってしまった。僕も、記事を書きながら、もうこのまま感動的なカンガルーの話に切り替え…
昔々、と言っても、今でもそう思っていることではあるんだけれど、人と人が暮らしていくのはとても難しく、人はいつだって誰かに傷つき、そして誰かを傷つけている。 僕が、まだまだ子供だった頃、まったくの手加減なしに、僕は両親に心ない言葉を吐きつづけ…
Pinterestを眺めていたら、ん? と、スクロールを止めて、ある写真に目が釘付けになった。 その写真には、platypus、とだけ短いキャプションが、書かれていた。 platypus!!! 僕は、心の中で、懐かしいその単語を叫んだ。 少しだけ、高飛車に言わせてもらえる…
少し前から、僕を憂鬱にさせていたことが、たった今、一応解決した。 それは、本当は、憂鬱になるまでもないような、些細なことであるし、どう転んでも期日までにはしなければならないことなので、さっさとやってしまえばいいことだったのだけれど、先延ばし…
仕事を終えて、夜中の12時近くに帰宅すると、テレビニュースでは、店に列をなす人の姿が映し出されていた。 その姿は、一瞬、アップルストアに並ぶアップル信者たちの姿と重なったけれど、すぐにナレーションが『ハルキスト』なる何度聞いても耳慣れない言葉…
コラム この記事は、もしもあながたペーパーバックを丸々1冊読んでみたいと思うなら(1)(もしくは、僕が娘にこっそり伝えたいものシリーズ)の続編です。 次は、僕が、読んだ「チーズバーガーズ」というペーパーバックについて、話をしよう。 ボブ・グリ…
たとえば、僕の今日の予定が、午後2時から11時までの仕事だったとする。前日の就寝時間が、遅かったか早かったかは別にして、大抵の場合、僕は遅くとも8時頃には朝食を食べはじめる。 1日3回、毎食後に薬を飲まなければならないし、眠いからと言って、午…
もしも、あなたがペーパーバックを丸々1冊読み通してみたいなら、もしくは、僕の娘がそう望んだとしたら、僕にできるアドバイスはないかと思って、この記事をエントリーした。 昔々、僕がまだ大学生だった頃、春になってヤル気スイッチがONになると、今年こ…