自分でもなぜ今更ながらに、西野カナの『会いたくて、会いたくて』にハマっているのか、その理由がさっぱりわからないのだけれど、ここしばらく、♪会いたくて、会いたくて、震える♪と、歌詞をここまでしか覚えてないせいもあって、このフレーズばかりが脳内再生されている。
しかも、昨日は、ついに、iTuneに残高があったとはいえ、曲をダウンロードまでしてしまった。
西野カナを語るにあたって、毎度のことながら、Wikipediaのお世話になりました。
彼女のデビューは、2008年。
僕のお気に入りの『会いたくて、会いたくて』は、2010年発売の「to LOVE」というセカンド・アルバムに収録されていた。
Wikipediaによると、西野カナ自身が書く、その歌詞には、いろんな評価や批評もあるようだ。
しかしながら、3年も前にリリースされた曲を、今更取り上げていいんだろうか?
しかも、その曲は昨今見直されてヒットしているわけでもなく、きっちりと3年前にもヒットしているのだ。
まぁ、僕のアンテナが錆びついているせいではあるのだけれど。
「なんだか、若い子のあいだではすごい人気らしいね」的な、どこか別の世界の話のようだったのが、なぜか今、僕のところに押し寄せてきてしまったのだ。
とりあえずは、語ってしまわないと気がすまないほどに。
ところで、この曲は、楽曲的分類学上、失恋ソングに仕分けられているらしい。
失恋ソングだけあって、最後まで、その歌詞を聞くと、かなりウジウジとした歌詞ではある。
失恋ソングなのだから、当たり前といえば、当たり前だけれど、僕の知る会社の女の子は、あんなストーカーちっくな歌詞、と言って、共感するどころか、顔をしかめた。
確かに、歌われているのは、もう何を言ってもダメな状態というか、ヨリを戻す以外に彼女を納得させる方法はないというくらいに、押してはいけないスイッチが入ってしまった精神状態にあるように思われる。
別に、僕は、西野カナを養護しなければならないような義理もなければ、返さなければならない恩もないのだけれど、こうも思うのだ。
そうだ、これは、男の、別れ方が、まずかったのだ。うん、きっと、そうだ。
女の子を、こんな気持にさせるような、下手な別れ方をしてはいけない。これは、男が悪い。
なんて言えば、このブログの女子支持率はあがるんだろうか?
いや、おそらく、なんのブログ的効果もないだろうな。
しかしだ、
会いたくて 会いたくて 震える
君 想うほど 遠く感じて
なんて、苦しげに歌いあげられると、下心があるわけでもなく、傍らにいて、「そうだよな、会いたいよな」と言って、一緒にため息のひとつでもついてあげたくなるのも事実だ。
もしくは、楽曲の全体像とか、歌詞のつづきなんてどうでもいいじゃないかとさえ思える。
会いたくて 会いたくて 震える
もうここまでだけで、いいよね。この、出だしの、ワン・フレーズだけで。
って、そんなわけには、いかない?
根本的な楽曲の成り立ちを理解してないと言われようが、そんなワン・フレーズだけでリリースや販売ができるはずないだろうとか、至極ごもっともな話は、ちょっと脇に置いておこう。
うん、そんなことは、いいよ。
本当は、よくはないんだろうし、脇に置いておくわけにもいかないんだろうけど。
あとのことは、言わずもがなでいいじゃん。勿論、僕はその歌詞のつづきを知っていてこんなことを言っているわけで、そもそもの話がおかしいのだけれど、それにしても、
会いたくて 会いたくて 震える
ここまででいい。十分に気持ちはわかるから。それ以上具体的にあれこれと、言わなくていいよ。
あとは、♪フーフフッフッフー♪とか、適当な言葉というか、鼻歌風でいいから。
想いは、つのれば、つのるほどに、切なくて、切なくて…、ただ、震える。
ただただどうしていいのかもわからず、震えるほどに、会いたくて、会いたくて…。
だから………、もう、冒頭のこのワン・フレーズだけで、いい。
会いたくて 会いたくて 震える