深き海より蒼き樹々のつぶやき

Sochan Blog---深海蒼樹

まさかAPEXにはまるとは…という話

 この歳になっていまさらゲームにはまるなんて思ってもなかったですよ。元来から手先は不器用でゲームなんてものは昔から苦手だったし。世代的にはインベーダーゲームを高校生の頃に経てきた世代だし、ゲームセンターでアーケードゲームとしてスーパーマリオだとかゼビウスなどをプレイしてきた経験をもつ。
 しかし、正直に言ってその頃から全然クリアできなかった。マリオなんて海の中に行けたのはかなりズルをしたおかげだった気がするし、ゼビウスも自分がやるよりは上手な同級生のプレイを感心して眺めている方だった。だから、なんでいまさらゲームにはまったのか、自分でもよくわからない

 わからないながらも、確かにふたつほどの理由をあげることはできる。とっかかりとなったことだ。
 元々、どこからAPEXを知ったかというと、狩野英孝氏のYouTube配信だった。失礼ながら狩野英孝氏のファンだとかそういうことではない。そういうことではないけれど、どこかで狩野英孝氏のAPEXの配信がおもしろかったという話題を読んだ気がする。
 で、実際に見てみたらおもしろかった。おもしろさのなかでも特に気持ちよく感じたのが音だった。銃器を手にしたときや弾丸をリロードするときの音、バッテリーセルや体力回復の注射を打つときの音、いろんな音が心地よかった。
 で、で、「そんなこと言ってもお高いんでしょ?」って思ったわけです。不得手なゲームにわざわざ大金をかけようとは思わないしね。
 「いやいや、無料ですよ」
 「無料ってタダってこと?」
 「厳密に言うとマイクロSDカードはもっといた方がいいので、そのマイクロSDカード代くらいはかかるかな。すでにもってるんなら『タダ』ですよ」
なんて、ネットで調べるとそういうことらしい。
 「とか言いながら、結局は『課金』させるんだよね?」
 今のゲーム事情なんてとんと知らないおじさんではあるけれど、『課金』というワードくらいは知っている。そして、結局のところ『課金』なきゃあ勝てないなんて話も耳にする。
 「旦那、APEXっていうのは『課金』したって強くはなれないんです。せいぜいレジェンドをアンロックできるくらいのもんですし、それも頑張れば『課金』なしでもポイントを貯めりゃあできるんです」
 「で、そのポイントを買うんだろ?」
 「いやいや、疑い深い御仁でありんすねぇ(←こいつはいったい誰だ?)」
 「だって世の中っていうのはだいたいがそういう風にできてるもんだろ?」
 「それがですねぇ、APEXのスタッフの考え方は、『課金』で強くなれるようなゲームは作らないっていうことなんです。きっぱりと言い切ってますからご安心くだされ」
 「お前さんがそこまで言うなら、(←いや、だから誰と喋ってるんだって)、ちょっと手を出してみるかな。たぶんそもそもゲームが苦手なんですぐに音を上げてしまうだろうけど」

 てなことで、1ヶ月ほど前にMicroSDを、それも容量ぎりぎりの安いやつを購入してSwitchにダウンロードした。
 わが家にSwitchがあることの不思議については詳細を省く。ただ、義母の「脳トレ」専門機になっていてもったいない気はしていた。しかし、かと言って特にSwitchでやりたいこともなかったので、そんな状態が1年以上もつづいていたかもしれない。ついにSwitchも日の目を見た気もする。

 ダウンロードにどれくらい時間がかかったろう。貧弱なWi-Fi環境では1時間どころでは到底すまない時間を費やしてダウンロードを完了した。(半分あきらめて放っておいたらきちんとダウンロードできていて驚いたくらいだ)
 APEXっていうのは、戦闘ゲームなわけです。下品に言えば殺し合い。『モンスタハンター』がみんなでよってたかって動物をいじめてるって言われたこともあったけど、APEXは普通に武器で撃ち合って殺し合うゲームです。
 しかも、ひとりで戦うのではなくてチームで戦うっていうのが味噌。これ、ほんとに大事なこと。デュオとトリオとあるんだけど、ぼくはトリオがおすすめ。基本は全然知らない人とトリオを組んで戦っているので、うまく合うときもあれば合わないときもある。それはその人の性格だけではなくその時の戦いによったりもするし、『暴言厨』と呼ばれるトリオを組んだチームメイトに罵詈雑言を浴びせる輩もいる。まぁどこの世界にもいるけどね。自転車レースに出てもそういう輩はいる。なんで要は気にしない。しつこくチームメイトを殴ってくるやつがいて(たぶん、武器を横取りされたと勘違いした、もしくは、横取りされるようなことをしておいて勝手に横取りされたと怒ってる)、途中でそのマッチを抜けた。これがこの1ヶ月で一番イヤな『野良さん』だった。

 戦績は芳しくない。予想どおりすぎて自分でも笑ってしまうくらい。
 不思議だよね。ぼくが撃った弾は全然相手に当たらないのに、敵が撃つ弾はもののみごとにぼくに命中する。そして、まぁ死ぬ死ぬ。速攻で一番に死ぬ。しかも毎度毎度。
 『ジャンプマスター』なんかしようものなら、チームメイトを道づれに『落下死』するする。
 どう考えても、向いてない。自覚はあるけどなんだかおもしろい。
 なんてガヤガヤ言いながらやってると1ヶ月が経ってしまった。いろいろあったゲーム内容についてはまたの機会に。とりあえず、毎日毎日死にまくっています。