もともとのきっかけというのは『チグリモちゃんねる』だった。
森口英次さんこと、いや、ちがう、じいえさんこと森口英次さんがやっているYouTubeチャンネルでこの曲が取り上げられたのがきっかけだった。
じいえさんは、現在55歳以上の方にはドンピシャな気がする。選曲からして若い人向きではないというのがボクの正直な感想だ。
じいえさんについて少しだけ語らせてもらおう。一番いいのは人柄だと思う。まぁYouTubeの画面上のことだけかもだけど、ボクはなんだかいい人だなと思う。
そして、ギターの音色が心地いい。フレーズをいくら上手に弾いても心に響く音と響かない音がある。じいえさんのギターの音色はいつも心地いい。そして、ピックの持ち方は猫パンチ型の、指を丸める持ち方だ。しかも手首の返しがキレキレで、見ているだけで気持ちいい。あんな風に手首を柔らかく使えるようになりたいもんだと、いつも見惚れてしまう。
特に55歳以上の方は(別にもちろん若い人でも年齢にかかわらず)、ぜひ一度見てみてほしい。オススメします。
「エイリアンズ」という曲については、これまでにも聞いたことはあったのかもしれないし、キリンジというグループがいたことも知っていたし、暑苦しいふたつの顔面が印象的なアルバムジャケットも知っていた。しかし、この曲をよくは知らなかったし、意識して聞いたことはなかった。
とにかく、不思議な曲だ。なにが不思議かと言うと、まず第一に歌詞の意味がよくわからない。これは今でもそうだ。ボクとしては特にこれ以上言うことはない。歌詞の意味がわからないからと言って特に支障はないのでこのまま放っておくことにする。
そして、キーが高い。原曲キーではどう頑張っても歌えない。別にオリジナルキーで歌えないと困ることもないと言えばそうなんだけど、ギターをやってる人にはわかると思うけど移調で困る場合がある。カポを外せば解決するとか、そういう場合ならいいんだけど、そうそううまくいかない場合もままある。そして、じいえさんのYouTubeもそうなんだけど、原曲キーで解説されていたり演奏されている場合、それをまたわざわざ移調するのは面倒だし、時にはいろいろと支障が出てきたりもする。コードの押さえ方が変わったりだとか、運指が変わったりだとか、いろいろと自分で考えないといけなくなる。まぁでもここでは特にはいいことにしておこう。
そう言えば、この「エイリアンズ」ってカヴァーされてるんだろうか? これだけ不思議ないい曲なんだし絶対にカヴァーされてるよな、ってことで、アップルミュージックで検索したら、あらあらいっぱい出てきた。そりゃそうだ。
で、特によかったのが、秦基博さんのカヴァーだった。
「エイリアンズ」のギター一本弾き語り。しかも、ストレートというか、フォーク調というか、変にオシャレにしてない。イントロなしの歌い出しは、さすがにイントロが絶妙なこの曲からすると少しもったいない。そんな気はする。