深き海より蒼き樹々のつぶやき

Sochan Blog---深海蒼樹

そろそろ2024年の抱負を考える

 そもそも今年の抱負なんてものは、前の年のうちに考えておくことなのかもしれない。それはそうなんだけれど、今年の抱負なんて今年になってからじっくり考えればいいやと思っていたら、新年からいろんなできごとが起きすぎて頭も体も心もいろんなものがおっつかなくて、正直疲弊して抱負なんて前向きなものにとりかかる気持ちにすらなれなかった。おそらくは日本中の人々が大なり小なり「なんて年明けなんだろう。今年の日本は大丈夫なのか?」と思ったに違いない。

 元旦の能登沖地震に始まり、翌日の羽田空港滑走路上での衝突炎上事故、いくつかの殺傷事件や事件の判決や、性加害の案件、今も一番堪えているのは芦原妃名子さんという漫画家の自死に至った件だ。当事者やマスコミも誰も真摯に対応しないし説明もしない。いつまでも憤懣が晴れなくてもやもやする。この件があるまで知らない漫画家さんだったのに、なんだかつらくてやりきれない。

 そういうわけで、つらつらダラダラとした日々を送ってきた。なんだか体にも心にも力が入らない。体重は前回の通院日に二人の医師から叱られたにもかかわらず、さらに増えてしまった。
 でもまぁ2月も半ば近くになったことだし、無理矢理にでも前を向かなきゃと思うまでには落ち着いてきた。今日は自室の掃除と少しの模様替えにも手をつけられたし、あとひと息で背筋が伸びそうな気もする。

 今年の目標。
 まずは、桜を見たい。暖冬のせいで早ければ来月にも咲きはじめるかもしれない。そんな近々のことを抱負にしても仕方ないけど、桜が見たい。そして、ひょっとしたらという気持ちもある。体は芳しくはない。頭の血管がブチっと切れるかもしれないし、心臓が急にその動きを止めるかもしれない。毎日、「あっ、来るのかな?」なんて小さな不安が繰り返される。だから、この小さな棘のような不安を乗り越えて、今年も桜が見たい。
 4月まで死なないで生きていたい。

 もはや、2024年の抱負ではなくて、今現在の僕の希望であり願いにすぎない。
 もしも叶うなら、今年は娘と桜を見に行きたいな。赤穂あたりだとなおいい。青い海と空と混ざり合った桜がどんなにきれいかを娘に教えたい。