深き海より蒼き樹々のつぶやき

Sochan Blog---深海蒼樹

スタバが本当に鳥取にやってきた(らしい)

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 スタバが日本で唯一ないのが鳥取県だとか、遂にスタバが鳥取に出店するとかしないとか、出店するっていう情報は実はデマだとかデマでないとか、平井知事が『スタバはないけどスナバはある』って言って、本当にスナバ珈琲なんていう喫茶店ができたりだとか、まぁ、まぁ、いろいろあったけれど、遂に本当にスタバが鳥取にやってきた(らしい)。
 なんで、(らしい)っていうカギカッコがつくかというと、プレオープンとやらが5月9日に行われたものの、正式なオープンは5月23日であるからであり、以前には、スタバが鳥取にやってくる(らしい)ースターバックスさんへのお願いなんてエントリーを書いていたものの、すっかりうっかり忘れてて、その予定地すら見にいったことがないがために、念の為につけておいた。実際にこの目で確かめたわけではないのだ。

 この全国最後のスタバが遂に鳥取にっていうニュースは、Yahooニュースにまで登場したらしい。この前に、全国を賑やかした鳥取の話題といえば、鳥取市にある鳥取空港の愛称が、「鳥取砂丘コナン空港」となり、とっても子供好きのする、親しみやすい、完全にここには「鳥取砂丘とコナン以外なにもありませんから!」って空港の愛称で宣言してしまってる感じが出ていて、隣県の住民としては、とっても生暖かいエールを送っていた次第であります。
 そしてそれより前には、鳥取県のマスコットキャラクターとして次点になった『かつえさん』という、鳥取城の兵糧攻めで亡くなった民をモチーフにした、片手にカエルをもって飢えて黒く痩せ細った女性の姿が、全国に衝撃を走らせた。賛否両論というか、いろいろと批判もあって話題にはなったけれど、あの『かつえさん』を次点に堂々と選ぶのが鳥取なのだ。それがいい意味なのか、そうでないのかすら、もう僕にはわからない。
 最近では、僕は鳥取県民が、彼らのソウルフードである『とうふちくわ』を、『とうふちくわ』と書いて、とうふぢくわと濁って読むということを知り、長生きしてよかったなと実感したところでもあった。
 敢えて言うまでもないが、僕は、鳥取県民を決してバカにしているわけではない。面白がっているだけなのだ。兵庫県北部の住民が、鳥取市なりその周辺地域をバカにできるはずがないではないか。
 こっちには、砂丘もコナンもないんだから。ついでに言うと、スタバだってないんだ。勿論、スナバ珈琲だってないし、そもそも喫茶店や飲食店なんてものがめっきりない。
 くくり方を、鳥取県兵庫県にすれば、少しばかりの優越感をもつことも可能かもしれないが、兵庫県北部の住民は神戸のファッショナブルなイメージや異国情緒もないし、姫路地域のようなちょっとヤンチャな感じも世界遺産の城もない。じゃあなにがあるって? うーん、最近のヒットで言えば、竹田城? と言っても、兵庫県北部の中では、朝来は南であり、より神戸や姫路に近い地域なわけだ。こちとら、もっと北のはずれで、西のはずれ。鳥取との県境までが、車で20分くらい。うーん、敢えて言えば、牛かな? 但馬牛。(ひょっとして、言わない方がよかった気もするくらいに、実は小さい声で書いているので、小さい声で読んでください)

 で、話を戻して、鳥取県のスタバの話なのだけれど、プレオープンに2000人が集まったと言われている。ネットでは、この2000人を鳥取県の人口や鳥取市の人口で割って揶揄する声もあったが、僕の推測で言うと2000人の内少なくとも200人くらいは兵庫県人だ。間違いない。
 そして、おそらく、スナバ珈琲が、そのネーミングと謂れだけでもっているように、鳥取のスタバもそれが全国最後の出店だということでしばらくはもつだろう。けれど、その内、地元鳥取民の利用は激減していくに違いない。鳥取市に進出しながらも、オムライスの店、「ポムの樹」が早々と閉めたように、「天下一品」がいつ行っても並ぶことなく座れるように、そして食べログへの投稿なりが極端に少なくてデータがないため、全国で唯一年間ベストが出せなかった都道府県である鳥取
 スタバが一度鳥取への出店をやめたのは、マーケティングリサーチの結果だとも伝え聞く。確かに、隣県から見ていても、味覚がイマイチわからない。隣県の住民が喜んで通っているのに地元の鳥取の民らは、物珍しさが終われば寄りつきもしない。
 そして、僕が最も心配したように、イオン内にスタバが出店しなかったことは、大いに評価したい。しかしながら、僕が提案したようなコンセプトストアにしなかったことは、甚だ残念で仕方がない。
 スターバックススナバ店として、鳥取砂丘の近くへの出店という僕の提案も却下されたようだ。
 繰り返すけれど、僕の予想では、鳥取の民は、スタバでコーヒーを飲まない気がする。物珍しい期間は、きっと話しのタネに行く。そして、きっとさんざん高いだとか、注文の仕方がわからないだとか、あんなカタカナばかり舌かんじまうわと悪口を言うに違いない。勿論、そんなことは全国の都道府県で言われ慣れたスタバにとっては、大したことではないだろうし、予想の範囲内であるだろう。けれど、鳥取の民に油断してはならない。
 僕の、願い虚しく、どうやらスタバ鳥取店は、ドライブスルーを擁した大型店舗のようだ。何度も言うように、コンセプトストアではないし、ひっそりと細々とコアな客だけで賄おうという店構えでもない。いまのところは、どこにでもある、普通のスタバが鳥取に来てしまった(らしい)という感じなのだ。
 果たして、スタバは、鳥取砂丘以上に荒れたこの鳥取という荒野で生き残れるのだろうか?

 とりあえずは、オレオでカスタマイズしたフラペチーノ頼んで、店内でMBP開いてドヤってみるつもりではある。