深き海より蒼き樹々のつぶやき

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第9回おかやまエンデューロに出た話(2)

9:15-9:25 ライダーズミーティング

 ライダーズミーティングとは、まぁ開会式みたいなもんです。昨年の第8回大会は、栗村修氏が、今年の第9回大会は、マトリックス・パワータグの安原昌弘監督からのありがたい話がありました。このライダーズミーティングは出場者がコースに入った状態で行われます。
 スタートの並び方は、アタック180/150、6時間エンデューロ組が先に、その後方にアタック100、4時間エンデューロ組が並びます。
 ここで大切なのは、先頭集団に乗りたい人は頑張って早めに並んで前列をとることです。逆に言うと、先頭集団に乗る気のない人は、気持ちは急くかもしれないけれどその気持をグッとおさえてあまり早くから並ばないことです。  なにが言いたいかというと、スタート直後は前後左右大混雑だということです。このみんなと一緒に走るというのは、それはそれで楽しいし嬉しいんだけど、危険な状態でもあるのです。まぁ、言わなくてもわかるよね。そんななかで出遅れた(並び遅れた)選手が、目を血走らせながらグリグリとあがっていくのはさらに危険です。どうかお互いに譲り合い精神でスタート直後からの落車を回避したいものです。

9:30- アタック180/150 6時間エンデューロ スタート
9:33- アタック100 4時間エンデューロ スタート

 さて、スタートですが、スタートの少し前にはサイコンの電源は入っているか(早くに起動しすぎて自動で切れることがあるので油断大敵←これも経験済み)、ビンディングペダルの向きはOKか(いつもと違った向きになってるけど大丈夫と思ってスタートしたらなかなかクリートがはまらなくて、なんども足つきキックを繰り返すなか斜度が上がってますますクリートがはまらずにあやうくDNFになりそうになる←経験済み)、グローブはしているか(ウェアのポケットに入れたままになってないか←これは未経験)、できるチェックはきちんとしておきましょう。もちろん、コースに入る前にチェックをしておくべきなのですが、コースに入ってからやろうと思っていたことを忘れてないか再チェックです。
 今度こそスタートです。まず、しっかりと慌てずにクリートをはめましょう。自分の前に並んだ選手がスタートするのと同時に動き出すのではなく、ひと呼吸置いてから余裕をもってスタートしましょう。レースははじまったばかりです。まずは無事に流れに乗ることが先決です。
 普段こんな大集団で走ることはないと思うので、とにかく落ち着きましょう。慌てないことです。多少接触があってもスタート直後はスピードが出てないので慌てる必要はありません。声を出してみるのも緊張感をやわらげてくれます。
 前が減速したときには、「ブレーキー」 「ー」の部分、伸ばしてください。決して「ブレーキッ!!!!!!」て声であおらないでください。
 カーブにさしかかるときは、「カーブー」 そうです、前の選手の後輪ばかり見てないで、しっかりと前を見ましょう。
 横や前の選手が斜行してたり、斜行してくると思ったら、「キープライン」「横におるでぇ」 安原監督もよく言うけど、喧嘩腰はだめ。相手を非難するのではなく、お互いに安全に走るための声出しです。
 先頭集団に無縁の僕の経験則でいくと、だいたい2周回走ったあたりでバラけます。そして、そろそろ先頭集団に周回遅れにされるので、右側レーンはしっかり空けておきましょう。原則、ゆっくり走る人は左レーン、速く走る人は右レーンです。そして、これまた安原監督がよく言うことですが、追い抜くときは右から抜け、です。コース上にいるのは、千差万別のレベルのライダーです。小学生やもっと小さな子供もいます。
 安原監督、以前にもこう言いました。
 黙って右から抜け
 誤解しないでください。「黙って」というのは、「声をかけずに」という意味ではないです。声はかけていいのです。この場合の「黙って」は、前を走る選手が横に広がってるからとか、右に出るのが面倒だからとか、左が十分空いてるからとか、ごちゃごちゃ言わずにとにかく「抜くときは右から抜け」ということです。

 さらにつづく…第9回おかやまエンデューロに出た話(3)

前回の話はこちら第9回おかやまエンデューロに出た話(1)