深き海より蒼き樹々のつぶやき

Sochan Blog---深海蒼樹

個人ブログの時代と言われるけれど

MBP

 2012年の10月末から、このブログをはじめた。かれこれで言うと、1年と3ヶ月が過ぎたことになる。
 あれ? まだ、そんなにしか経ってなかったのかと、あらためて確認してみて驚いた。
 投稿数は、129記事。おや? これもまた驚きで、月平均10本も書けてただろうか?
 なにか、データか、記憶がおかしいのかもしれないという気もするけれど、あながち間違いではないようだ。

 ブログをする目的として、ひとつは、それでいくばくかのお金が稼げたらというものがある。僕だって、何度も言うように、そんなことを考えてもいたし、アフェリエイト生活を夢見たりしたこともあった。
 けれど、みなさんが口を酸っぱくして言うとおり、そんなに甘いものではなかったし、それをしようと思えばいろいろな知恵と工夫と、悪く言えば計算高さが必要だ。
 もしくは、ブログを運営するよりも、コンビニでバイトをした方が、よっぽど時間給は高いし、確実に稼げるという説明にも、大いに同意する。
 でもなぜか、ブログをやりたいと思う人の確実に何割かは、ブログで稼いでみたいのだ。それが、いかに少額であっても、いい。決して、お金それ自体が目的ではなく、コンビニやレストランでのバイトという労働によってではなく、ブログのアフェリエイトとして、もしくは、ブログの評価的意味合いを含んだものとして、少額でいいから手にしてみたいのだ。と、僕は、思う。

 アフェリエイトのやり方とか、バーナーの貼り方とか貼る位置だとか、ブログページの構成だとかデザインだとか、そんなことを自分でやってみて、知ってみたいとも思った。そして、知らなかったことをあれこれ調べたり、実際にやってみることは、楽しかったし、ひょっとしたら、という気分を大いに盛り上げてもくれた。(Googleからの口座確認の為の少額振込みとか→以後、Googleさんから叱られてアカウントは停められたけど)
 JavaScriptだ、WordPressだ、PHPだ、MySQLだと、一応は騒いでみたけれど、いまだに、HTMLやCSSすらまともに身にもついてない始末だ。Vagrantだ、Chefだなんて、今となっては恥ずかしいほどのはしゃぎぶりだった。今では、Vagrantのターミナルからの起動すら忘れている。(passwordは、何番目の彼女の名前にしたんだっけ?)
 だから、無駄な時間を過ごしてしまったと後悔しているかと言えば、楽しい時間として、記憶に刻まれているし、これからの糧になるものと思ってもいる。中途半端な知識だから、気をつけて使わなければならないけれど、今までの僕の暮らしのなかにはなかったものを、確かに僕は感じ取ったし、垣間見たのだ。

 昨年の11月から、ブログに対する考え方を変えた。とにかく、たくさん書くことに重きを置くことにしたのだ。文章の長さではなく、記事の数を増やすこと。
 自分が思ったこと、感じたことを文字にし、文章にすることを、もう一度やってみようと思ったのだ。ひどく面倒なことだけれど。
 結局のところ、それが、僕がやりたいことなんだと、ブログをはじめて1年でわかってきた。いや、わかってきたというよりも、アフェリエイトだ、デザインだ、プログラムだなんて言って照れ隠ししていたものを剥がせば、僕は、ただ書きたいだけだったんだということを、素直に認めるようになったということなんだろう。
 しかし、それは、書くべきなにかを、僕がもっているからではない。それは、もう一度、僕自身にも確認しておこう。
 有益なコンテンツや、優良なコンテンツ、検索者が求めるコンテンツと呼ばれるものが、僕にはピンとこないところがある。ピンとこないどころか、有益とか優良って、なんだ?と、反発したい気持ちになることも多い。
 少なくとも、悪意をもってではなく、真剣に作られたブログには、等しく価値があると、僕は思っている。等しくと言いながらも、自分のブログが検索で上位に位置づけられて喜んでもいるのだけれど。
 なにもないところから、なにかを作り、発信したということにおいて、おのおのの個人ブログに対して、僕は一定の敬意を払うものである。

 こんな面倒なものは、よっぽどの商売人か、お人好しか、もの好きか変態でなくてはやっていけない。僕も、このうちのどれかに該当するのだろう。
 やっとのことで、月間の訪問者数、ページビュー数が、ともに1000を越えた。なかにはクロールやbotも含まれているかもしれないけれど、これまでだって含まれていただろうし、とにかく、1000を越えたのだ。
 勿論、みんながみんな僕の記事や文章を読んでいったわけでないことは、僕も承知している。そういう意味では、僕は、検索者の期待を裏切ったことも多かっただろう。
 しかし、ここは、僕のブログなのだ。訪問者数やPVを気にしながらも、譲れないところは譲れないし、ただただ数字を稼いだところで仕方ないことでもある。
 確かに、矛盾だらけだ。メジャーデビューを夢見ながらも、自分のやりたいものをやりたいと願う、売れないバンドマンのキミと同じくらい、矛盾に満ち溢れている。

 だけど、つづけよう。
 いつかどこかにたどり着けるのか、それとも、あてもなく、行き着くところもない堂々巡りなのか、そんなことはどうでもいいような気もするし、すごく気になってる気もする。
 とにかく、誰かが、こんなにも便利なインターネットというものを作ってくれたのだ。ブログというツールが、ここにあるのだ。
 とにかく、つづけよう。